うつ病患者の治療で効果的なコミュニケーション術


「もうわかった」はダメ!

悩みを抱えている人が周囲の人に悩みを打ち明けた際に、少し話しただけで「もうわかった」という態度をとられたことでうつ病になるケースがあります。本来「もうわかった」は「あなたの悩みを理解しましたよ」というニュアンスの態度であり、良好なコミュニケーションができるはずなのにうつ病に陥ってしまうのはどうしてでしょうか。

悩みを抱えている人が求めているのは「あなたの悩みをもっと聞かせてください」「あなたの悩みの真相を知りたいです」という態度なのです。そのため悩みを聞く側は「もうわかった」と思っても、「あなたの悩みを、まだ理解できていません」という意思表示をしなければなりません。この事実からは、奇妙な印象を受けますよね。コミュニケーションの目的はお互いの伝えたいことを正確に授受することなのに、その達成を表す「もうわかった」という態度がうつ病につながるからです。

このことからうつ病患者の治療では、未達成を表す「あなたの悩みがまだ分からないから、もっと教えてほしい」という態度が好ましいといえます。治療の際のコミュニケーションでは、伝えたいことの正確な伝達ではなく、言葉の適度なやりとりが真の目的になるのです。

医師は「共感」を重視している

ここからはうつ病患者の治療で、医師が実際に取り入れているコミュニケーション術を紹介します。治療の第一歩は、患者に対する共感です。共感の示し方として効果的なのは、問診の際に患者が話したことの語尾を繰り返すことです。患者が支離滅裂なことを話し出したとしても途中で反論するのではなく、語尾を繰り返したあとに「それはどういう意味ですか。もっと詳しく聞かせてください」と言って、共感を示しながらコミュニケーションを展開させていきます。簡単に実践できる手法ですが、この単純なコミュニケーション術で患者には「人間味あふれる医師だ」という印象を与えることができるのです。

とても簡単なことなのに、うつ病患者を抱える家族はどうして苦労してしまうのでしょうか。それはこれまで深い会話をしていた家族に対して、あまりにも単純なコミュニケーション術を実践することに抵抗を感じていることが予測されます。「うつ病患者の治療が、こんな簡単な手法で本当できるのか?」という疑いの心理があるのかもしれません。しかし患者に共感することで、症状が改善された事例はたくさあります。家族にはプライドや疑いの心理を捨てて、まずはマニュアル通りに相手が話すことに共感する姿勢が求められるのです。

TMSとは、「Transport Management System」の略称で、商品が出荷されたのち、届け先までの輸配送を管理する情報システムのことです。

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